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なんとなく観た映画の感想です。マイナーな映画が好きですが、そうじゃないものも好きです。たまに舞台やドラマの感想も。
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<2010年6月26日 DVDにて観賞>


ただの殺戮か魂の救いを求めてのことか?

40f7bd62.jpg



















もう、なんともかんとも、わけがわからないっす。
さすが三池さんと言うべきか。
延々続く殺戮シーンはどうにも受け付けませぬ。

好きな人は好きな世界なんだろうなあ。
ダメな人は5分と観てらんないだろうけど。


と、これだけではレビューにならないので、内容を少し。


幕末に処刑された悪名高い人斬り・岡田以蔵の魂は、怨念のかたまりとなり、次元・時空を超えた大殺戮を始める・・・


もうね、とにかく目の前の亡霊を殺し続けるわけ。
IZOは不死身で、どんなに切られても撃たれても死なない。
IZOを殺すために次々に現れる刺客や、IZOに殺された怨念を抱く亡霊が、 どんどこどんどこ現れるんだけど、結局IZOにやられちゃう。

ただ、IZOは自分がどうして殺し続けるのか、 どうしたらこの運命から逃れられるか知らない。

救われることのないIZOの魂。
転生を繰り返しているときに、自分の妻だった女の亡霊が、 IZOのそばに寄り添うが、IZOが本当に愛したその女さえも、 IZOの魂を解放できない。

IZOが殺したり殺されたりすると違う次元の世界へ飛び、 また殺戮を繰り返す。
IZOが生きた時代であったり、古代だったり、第二次大戦中であったり、 現代であったり。

現代のとあるさびれた遊園地らしき場所で、子どもになぜ殺すのか尋ねられるけれど、 殺戮マシーンとなったIZOの魂はそんないたいけな子どもたちの言葉は耳に入らない。
皆殺し。

その割には、小学校の教室に飛んだIZOは、クラス全員の凝視にそそくさと教室を後に。 けど廊下でせまってくる親の集団には容赦しない。

死屍累々となった廊下を平気な顔でひょいひょい死体を超えて歩く女教師。

う~ん。
シュールだ。


時折はさまれる古いニュース映像は、人類が繰り返してきた愚かな争いと、 殺戮の権化となったIZOをリンクさせてるのか?


やたら豪華なキャスト陣なんだけど、ほとんどが出てきてすぐに殺される。
いや~もったいない。


最後はさすがのIZOもラスボス(?)にやられて、 そして転生したのは愛した女の子宮だった。と。

三池作品はあんまり見てなくて、「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」をみて、 ずいぶんぶっ飛んだ映画だなあ、なんて感心したけど、 「IZO」に比べたらスキヤキはわかりやすくて普通のエンターテイメント作品。

これは三池監督の壮大な遊びなんじゃないかなー。
映画という媒体を使った、監督の楽しい遊び。
その遊びに付き合ってくれた人がたくさんいたって感じ。

観客が着いてこようがこまいがお構いなし!
楽しかったでしょ?撮ってて。


途中途中、ギター弾きながら嗄れた歌声を披露する男。
(友川かずきという人らしい)
この存在が、実はこの映画のグレードを一段階上げている。
どうしようもない哀しみと、けだるさが画面にひろがる。


まあ、好みが真っ二つにわかれる映画でしょうねえ。
おいらは、ちょっと・・・



監督 三池崇史
出演 中山一也 桃井かおり 松田龍平 美木良介
2004年公開
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