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なんとなく観た映画の感想です。マイナーな映画が好きですが、そうじゃないものも好きです。たまに舞台やドラマの感想も。
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<2010年5月22日 DVDにて観賞>


及川君こーゆー役ほんと似合うわ


28063621.jpgとりあえず、演歌歌手出身で、流行りものの音楽にすぐ飛びつく
東馬健役の及川光博君が、アホっぽくてよかった。
つーか、テレビ出演してる時の東馬の顔色が黒すぎる!
手の色白さと比べて違いすぎるわwww

『セルロイドの夜』はこの映画のためにつくられた曲だったのかな。
及川君のアルバム『流星』
全体がロック&ポップスな感じの流れなのに突然演歌が入ってるから、
ちょっとびっくりしてたんだけど、
あー、東馬健が歌ってたわけね。
映画の雰囲気にピッタリです。

そして、逃げた彼女の乗ったタクシーを追いかけて屋根に飛び乗る東馬。
どう見てもホラーです。

f557e1e8.jpg














597b8e1c.jpg

















80年代のポップカルチャーが色濃く出てるんだろうけど、
そのあたりの時代文化を体感していない自分にとっては
どこまでがポップなのかどこからが軽々しいのか?

1980とは、軽薄さがよしとされた時代に突入したと理解していいのだろーか?

彼氏のために映研の撮影で服を脱ぐかどうか悩む三女。
男にだらしなく、芸能界から失踪、突然姉妹のもとに現れる次女。
夫の浮気を疑い離婚を考え実家に戻っている長女。

なんとなく心にもやもやを抱えながら、でも妙に明るく生きようとする三姉妹。

1980.jpgラスト、三姉妹のシーン。
ウォークマンを初めて聴いた長女の一言が印象的。

「三人で聴くには不便だなーって思って」

便利さを安易に享受し、それを不便だなんて思わない現代につくられた映画だからこそ、出てきたセリフなんだなきっと。




監督・脚本 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 ともさかりえ 犬山イヌコ 蒼井優 及川光博 串田和美
2003年公開

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<2009年9月12日 福島フォーラムにて観賞>


マイナー映画同好会13


おいら毎日大きなリュックをしょって電車に一時間揺られているの。
リュックの中身は、絶対受からない資格試験のテキストと、
作業着、ノート、筆記用具、帽子、雨合羽、傘
(なぜ合羽と傘が両方必要かと言えば、駅までバイクで通ってるから)

そして一番大事な、

お弁当。

おいらは派手なストライプ柄のリュックをしょっている。

お医者さんは大きなお医者さん鞄を持っている。

この人のお医者さん鞄には何が詰まっていたんだろう?
と、思った。

「Dear Doctor」


おいらの大好きな「ゆれる」の、西川美和監督の作品だからどうしたって期待しちゃうんだ。

鶴瓶がいい。ある瞬間から鶴瓶が鶴瓶に見えなくなる。
全編通して、ユーモラスではあるんだけど、同時に不安感というか、
焦燥感というか、
観てる人間は落ち着きをなくして、そわそわする。

アー、コンナムラハヤクデテイッテシマエ
ムラビトナドオイテニゲテシマエ

そう叫びたくなる。

村人が、鶴瓶演ずる医者、伊野を、神よ仏よとあがめるのは、
村人のエゴでしかない。
そんな普通の村人の中に潜むいやらしさがにじみ出ていることに気付くと、
平静では観ていられなくなる。
村人は伊野の、村で人々を診療してくれる、親切なお医者さんという姿以外は、
見ていなかったし、興味もなかったんだろな。
伊野の真実は誰も知らなかったし、知ろうともしなかったし。

途中で、伊野が村に住みついているわけではなくて、
村に縛り付けられていたんじゃないかって思った。
何度も何度もその縛りから逃れようとするんだけど、
どうしても逃れられない。
夜中に必死に医学書を読んで勉強する伊野の姿が悲しくて悲しくて。

伊野がニセ医者だと薄々感づいていたらしい看護師の、
余貴美子の迫力が並大抵でない。
圧倒的な存在感。
伊野がいなくなってからも同じように続く息子との生活。

それに比べて、なんとも希薄な伊野の存在感。

瑛太演ずる研修医もいい。

相馬という、一見真面目で純粋な若者は、刑事に問われた時に、
自分も薄々おかしいと感じながらも、伊野をフォローしていた、
というような、自己保身にもみえる言葉を、何でもないことのように話す。

伊野に対して、地域医療について熱く語ったあの一途さ、
純真さはなんだったんだって思いつつ、
彼はその場に応じて順応して生きていける、少しズルイ、
でも普通の若者なんだとも思う。

香川照之の薬品会社営業の斎門もいいな。
伊野の正体を知りつつ、金のために協力する。胃カメラも飲んでやる。
刑事の問いにも、煙に巻くようなことを言ってうやむやにしてしまう。

最後のほうに、斎門の嫁や子供たちとの慌ただしい朝の風景がちらっと出てくる。
伊野がいなくなってからもそれぞれに通常の生活は続いていく。

それは当然と言えば当然なんだけど、誰も伊野の心の中にずかずかと
踏み込んでいく人間はいなかったんだ。

八千草薫との会話がいいね。
自然と、まるで脚本などないかのように続く世間話。
野球中継など見たことのないかづ子のために、少しルールを教えてあげて、
知ってると楽しいですよ、と、ほんの少しだけ、引っ張ってあげる。

なぜ伊野がニセ医者をしていたのか、その理由は最後まで明らかにならない。
伊野に救われたとか、伊野を今でも待っているとか、伊野でなければとか、そういう人は
誰もいない。
でも、そのかわりに伊野も村人に心を開くことをしなかった。

へき地を転々としながらニセ医者を続ける伊野は村を逃げ場所にしたけれど、
最終的にはまた逃げ出さずにはいられない。

でも、伊野が唯一逃げずに向かいたかった場所が、かづ子のもとだったことに、
ほっと安堵した。
 

<2008年9月21日 福島フォーラムにて観賞>


イメージOK!


ものすごい久々に福島フォーラムにいっただ。
「スルース」以来かなあ。

20世紀少年は、漫画を全巻持ってて、すごく好きな作品なんだ。
自分の好きな本や漫画が映画化されるって、結構フクザツでさ、
もう自分の中でイメージが出来上がってるから、
それが壊されるのが嫌だったり、
でも、どんなふうに映像化されるんだろうって興味があったり。


今回は第一弾ということで、血の大みそかを迎えるまで。

キャラクターが、原作のイメージそのままで、
キャスティングした人たちのこの漫画に対する愛情というか、
こだわりがすごくわかる。

観はじめは、あー、原作はこうだったな、とか、ここの場面おんなじだ、とか、
漫画と比べながら見てたんだけど、そのうちに、映像の迫力に圧倒される。

とくに、ケンヂのコンビニに、「ともだち」信者たちがわらわらときて、
カンナを取り上げようとする場面は、
その不気味さと不愉快さでぞわぞわした。
(カンナ役の赤ちゃん、恐怖で固まってたし。かわいそう・・・)

原作は相当長いので、映画はかなり内容をはしょっててさ、
展開があまりに急で、あれ?ていう部分が多いんだけど、
それでも原作の雰囲気を損なうことなく、その魅力を存分に発揮している。

漫画をしらなくても楽しめる。と思う。

個人的にすごく気に入った場面は、

ユキジが、子供のころ男子よりもケンカが強かったってことを、
みんなに認めさせようとしたとき、大人になったかつての男子たちは
みんな「覚えてない」ってとぼけてるんだけど、
ヨシツネだけは「はいそのとおりです」ってみとめる。
(ヨシツネのユキジに対する思慕の念みたいなものも感じさせる場面。原作にはないような気がする)

原作の表紙に、

「本格科学冒険漫画」

ってあるんだけど、映画のタイトルのところには

「本格科学冒険映画」

になってて、そーゆー小ネタ?も楽しい。

続きが気になる感じ。
第三段まで続くらしいので、楽しみだぜ。
<2008年5月13日 ワーナーマイカルシネマ福島にて観賞>


相棒はやっぱりかっこいい!!!


いつもの福島フォーラムではなく、ワーナーマイカルシネマで
「劇場版相棒」を観た。

だってフォーラムで上映してないんだもん・・・

たまにはワーナーもいいのう。
チケット売場とか、ホール(?)ロビー(?)の雰囲気も楽しいし。

で、相棒。

たまにここにも書いてるけど、おいら相棒大好きでさ、
土曜ワイド劇場の2時間ドラマ時代からずっと大好きで観てて、
映画化もほんとにうれしかったんだ!

映画版。かなりの迫力で、ストーリーも練られてて、
ほんと面白かった。

チェスという一見地味なアイテムなんだけど、
右京さんと犯人との対決シーンは緊迫感があふれていて、
下手なカーチェイスなんかよりも疾走感がある。

人物描写が秀逸。

薫ちゃんとイタミンの関係も、ただ単にいがみ合っているのではなく、
実は認め合ってることが一瞬のシーンでわかるし。

いつも「花の里」で着物姿が素敵なたまきさんが意外にアクティブで、
マラソンウェアもお似合いで、なんかよかった。

犯人との対決に勝ったとおもいきや、さらに仕掛けられる犯人のわな。
それをものすごいスピードで解析する右京さんの天才的な推理力。

右京さんめちゃめちゃかっこいいわ。

脇を固める人々も個性があって、ひとりひとりの描写がしっかりしてて。

個人的にはイタミンの活躍が見たかったな。
陣川君が活躍してたのは意外な展開だったけど。


やっぱ相棒いいなあ。

<2007年12月20日 福島フォーラムにて観賞>


悪夢にうなされる


デジタルリマスター版DVD発売記念、一夜限りの復活上映。

福島フォーラムでさえ当時(1988年頃)上映を断ったという、賛否両論飛び交ったものすごい映画。とにかくグロい。欠損者たちのいやらしさ、愛という言葉をかりたエゴ、差別、嘲笑、偏見、絶望。あんまり正面から向き合いたくないものが次々と目の前にあらわれる。

もう、なんつーか、殺すわ殴るわ襲うわ犯すわのオンパレードに死体食べて目ん玉くりぬきケンケンパ・・・途中で席をはずす人ちらほら。居心地の悪さは赤目四十八瀧心中未遂の100万倍。人間の奥底に潜んでいる悪意をまざまざとみせつける映画。

妹をレイプして死に至らしめその死体を貪り食う兄を演じた隈井士門氏が福島市在住とのことで上映前に挨拶、上映後ホールにいらっしゃって、いろいろ聞きたいことあったのに話かける勇気がなく素通りするおいらだめぼ。。。

 

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