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なんとなく観た映画の感想です。マイナーな映画が好きですが、そうじゃないものも好きです。たまに舞台やドラマの感想も。
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<観賞時期不明・1988年頃?郡山のどこかの映画館にて観賞>


マイナー映画同好会5


すっかり秋だねえ。
朝晩めっきりすずしくなって、寒いくらいなのに、
近所の公園では、じじばばが元気にゲートボールをプレイ中。

しかも3時間以上。
(暇なわしはずっと見学していた。)

秋の夜は妙に長くて、昔観た映画のこと、つらつらと思い出したり。

実はさ、映画のポスターってけっこう大事だと思う。
ポスターみて、「観たい!」って思った映画って、
大抵はずれが無い。
そういう観方して、いまだに忘れられない映画、何本も。

ニューシネマパラダイス
推定無罪
火龍
etc・・・

ポスターに惹かれて観た一番最初の映画は
「ドラグネット・正義一直線」

ダン・エイクロイド
トム・ハンクス主演

この当時(1987年頃)
いまでは知らない人はいないアカデミー常連俳優トム・ハンクスも、こんなB級コメディーに出てたと思うと感慨深い。
しかも主演の筆頭じゃないし。
わしが観た当時(16年前くらいだったかね?)
トムといえばトム・クルーズで、周囲にトム・ハンクスを知ってる人は皆無だった。
もともとトム・ハンクスはコメディアンだったから、
きっとこういうばかばかしい映画喜んで出たんだろーなーって
想像したり。

ストーリーはというと。

謹厳実直を絵に描いたようなフライデー刑事(エイクロイド)と、ノリの軽い反体制派のペップ刑事(ハンクス)が、なぜかコンビを組む羽目になってしまい、車のスピードのことや服装のことでケンカをしながらも、事件にたちむかって行くという、パターン化されたお話。

その、使い古された設定を最大限につかって、史上最強の凸凹コンビにしたてているのはやはり「型にはまりすぎ」の堅物エイクロイドと軽薄ハンクスの演技力。
このコンビは、並んでいるだけでくすくす笑ってしまうようなおかしみがある。

捜査の対象である「ペガン教団」という犯罪組織の、集会場に二人が潜入。
そのときの二人の格好がめちゃめちゃ笑える。
パンクロックもどきのモヒカンにだぼだぼのパンツ。毛皮のベスト(だったかな?あまりにも衝撃的な服装だった)
エイクロイドがクソ真面目な顔をしているから余計に笑える。

黒幕を追い詰め、逮捕するときのフライデーの口上は、周りのレストランの客と一緒に拍手をしたいくらい見事だったけど、その後上司にとがめられ、警察手帳とピストルを没収されるフライデーのふてくされる顔もなかなかおもろい。

最終的に、逃げた黒幕をジェットで追いつめて、空の上でニヤリと笑うフライデーの笑顔が、この映画の最大の魅力なんだな。

なんだかエイクロイドの話ばかりになっちゃったな。
(トムのファンなのに・・・)

ペップ刑事の家の電話がハンバーガーだったり、小物たちもかわいい。

トム・ハンクス、「虚栄のかがり火」あたりからかな。コメディーやらなくなっちゃって。残念。
コメディー出身の人って、俳優としても素晴らしい演技をする人が多いけど、俳優で、コメディーできる人っていないから、やっぱコメディアンってすごい才能のひとが多いのかなって思う。ジム・キャリーとか、ロベルト・ベニーニとか。


最近はなかなかポスターを観てポロっと映画館にはいることも少なくなって、発見もなくなってきてるな。
またそんな気まぐれな観方を再開したいなあ。
 

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<2006年8月 福島フォーラムにて観賞>


マイナー映画同好会4


昨日で夏休みも終わり。今日からちびっこどもはがっこーにれっつご・・・
福島って夏休み短くて、今年は8月25日から2学期がスタート。わしもガキンチョの頃、もうすでに2学期がはじまって何日も過ぎているのに、テレビでおねーさんが
「今からでも間に合う自由研究!」
とか、
「今日で夏休みもおわりですね」
とかって、にこやかにしゃべっているのをみて、関東中心の報道姿勢の不条理さに哀愁を感じたりしたものだけれど・・・

でも、まあなんにせよ、夏休みっていいよね。子供の頃は真っ黒になって遊ばなきゃ。子供時代に遊んだ記憶って、大人になったときにすごく大事なものになるし。
大人になっちゃうと休暇をとるのも一苦労・・・

ということで、今日の映画。
「大いなる休暇」

カナダの映画。

カナダ・ケベック州・サントマリ・ラモデルヌ島は、かつて漁業が盛んだったが、今はさびれ、島民は生活保護にたよって生きている。
そんな島民にビッグニュース!
島に大きな工場誘致の話が舞い込んだのだ。しかし、それには条件があって、島に常駐する医者がいないといけないという。
島には医者はいない。
なんとか医者を島に呼ぼうとしているところに、なんやかんやあって、青年医師ルイスが休暇をとって島にやって来る。
ルイスに島を気に入ってもらって、定住してもらおうという、島民一丸となっての、うそで固めた理想の島大作戦が始まった・・・

大作戦っていったって、例えば、魚釣りにいけば、水の中にもぐった島民が、大きな魚をルイスの釣り針に引っ掛け、大物が釣れたとよろこばせたり、クリケット好きのルイスのために、見たこともない、ルールも知らないクリケットの、にわかチームをつくって、試合を「遠くから」みせたり(近いとばれるからね。ところであのスポーツはおもしろいのかね?おもしろそうにみえんかったけれど・・・)

ほんとに、努力の割にはやってることはせこくて小さくて、おっさんたちがやたら必死になって頑張ってる姿が笑いを誘うの。
ルイスだって、ちょっと変だって気付いてもいいのに、妙に勘が鈍くてお人よしで。(だって、毎日お金を偶然拾うなんてありえないっしょ???)

努力の甲斐あって、ルイスも島を気に入り、(きれいなおねーちゃんエヴを気に入ったというか)定住しようかという気になっている頃、陣頭指揮をとっていた島民、ジェルマンの心にある変化が。

このままうそをつき続けてどうなるのか。
うそとわかったらルイスは去ってしまうだろう。
だが、うそをつき続けるわけにはいかない。ルイスの善良な人柄に、島民の良心がいたみだす。
自らがはじめたうそのストーリーは、終結させることで大きな傷を残してしまう可能性があるのだ。

小さな島の苦悩というか、にっちもさっちもいかなくなっている、貧しい島の事情が垣間見られる映画だなと思った。
あんなにきれいな島だから、観光地化すれば相当人気スポットになるだろうに、と、無責任に思うのだけれど、実際過疎化が進んでいる小さな村の事情って日本と同じなのかな。

漁業が立ち行かなくなって、男たちは誇りを失い、どうやったら生活保護を多く受け取れるかの策略に必死になり、どんどん生きる希望を失っていく。
そんななかの工場建設話はまさに死活問題。
でも、それよりも、ルイスを島に定住させるために島民たちが作戦を練り、実行し、その結果に一喜一憂する姿に、実際の問題は、経済的なものよりも、生きる糧というか、生きる意味みたいなものが人には必要なんだなと気付かされる。

ただ、そんなに難しいことこねくりまわさなくても、素直に楽しく見れる作品。
島民の作戦にはらはらさせられながらも、温かいラストが想像できて、安心してみていられる。
こういっちゃうと陳腐な表現だけど、大いに笑って、少しほろっとくる、楽しい感動作。島の美しい風景もあって、なかなかグットな小品。
五つ星でやんす。
 
<2004年 ビデオにて観賞>


マイナー映画同好会3


今日の映画。
「ロベルト・ベニーニのMr.モンスター」
ロベルト・ベニーニっていうと、
まず有名なのが「ライフ・イズ・ビューティフル」

名作。笑える。泣ける。そんじょそこらの「泣ける」映画とは一線を画している素晴らしい映画。
最高の1本。

でも、この映画についてはまた別の機会に語るとして(語るのかよっ!!)

Mr.モンスターは、1993年頃の作品。
主人公のロリスはうだつの上がらないさえない男。
そんなロリスが、当時世間を騒がせていた連続殺人鬼
通称「モンスター」に間違われていく、喜劇。(悲劇ではなく)

平凡な男が連続殺人鬼に間違われていく、
その過程が、すべて計算されつくされていて、
見事と言うしかない。
今やっている行動が、次のシーンにどうつながるのか、
予想できるのだけど、さらにその予想をはるかにこえる展開が
まっていたりする。

猫をかわいがって、逃がしただけなのに、監視している警察には、残虐に猫を殺したと勘違いされたり、
時計の代金を払っていないので、時計屋の主人に追いかけられ、逃げたところを、警察の監視に気づいて逃げたと思われたり、(おまけに女性の部屋をのぞいたと勘違いもされる)

ロリスの何気ない行動と警察の勘違いぶりのギャップが、
笑いを誘う。
多少下品なところも、ベニーニの愛嬌で相殺。
潜入捜査官役のニコレッタ・ブラスキ(美人!ベニーニの奥さんでもある)との掛け合いも楽しい。

ベニーニは、即興ではなく、計算されつくした喜劇が好きなんだな。それは敬愛してやまない、フェリーニの、「そして船は行く」のように、あたかも鳥瞰で映画全体をみるというやりかたを継承しているんだと思う。

それから、ほとんどの映画にヒロインとして共演している、
ニコレッタ・ブラスキ。
ベニーニにとって、彼女が「ピノッキオ」の青い妖精のような、守り神なのだな、と感じさせる。

イタリアらしい、陽気な、そして少し濃いめの1本。
おためしあれ。
<2006年8月 福島フォーラムにて観賞>


海賊になろう!


観てきちまった。
パイレーツ・オブ・カリビアン。

相変わらずわらかしてくれるジョニー・デップのくねくね演技。たまらねーっす。

今回もいろいろ小ネタ大ネタ満載で、二時間半くらいあったんだけど、あっというまに時間が過ぎてしまったかんじ。

前回の「呪われた海賊たち」のときも、かなり小ネタがちりばめられてたんだけど(ジャック・スパロウが堂々と登場するんだけど、実はすげー小さい船に乗ってて、しかも沈んだりとか、やたら女になぐられてたりとか)
今回の「デットマンズ・チェスト」は前回の比ではないくらい。

中でもかなり気に入った場面。
ウィル・ターナーが単身、タコ怪人デイヴィ・ジョーンズのもとに乗り込んで、捕らえられてしまった!

それを望遠鏡でのぞいているジャック・・・

つーか、ジャックすげーちかいところからのぞいてんじゃん!と、思わず突っ込みをいれてしまったぐらい近いっつーの。

島の原住民に捕らえられて、球形の檻を中から転がして逃げ出したり。
ウィルがジャックのことを女の人に尋ねたらいきなり殴られたり。(殴った女の人は1作目でジャックを殴ったひとと同じ女優さんだそう。覚えとらんが・・・)
数えればきりがないほど、小ネタワールド。

最後には、え、ジャックどうなるの?
ウィルとエリザベスの仲はどうなっちゃうの?
と、3作目への付箋をポロポロと散らばしつつ、エンディング後のおまけのシーンもあり、大満足の二時間半+往復の2時間じゃったね。

個人的には、1作目で、やたら気障な軟弱男だったノリントンが、今回はけっこうワイルドになっていて、すこしかっこよかったのが印象深かったかな。

前作を観終わった時、将来海賊になろうと、固く心に誓ったのだけれど、その夢を果たせないまま2作目が公開されちまった。

できれば3作目も観たいから、それまでちょっと海賊になる夢は置いとこうかなあ。
 
<2006年7月 福島フォーラムにて観賞>

マイナー映画同好会1


もちろん超大作みたいな映画も観るんだけど、実はマイナーな単館上映系の映画も大好き。

近所のレンタル屋に、単館系コーナーってとこがあって、聞いたこともないようなタイトルの作品が並んでるの。

単館上映モノって、例えば懐かしいところで、ニューシネマパラダイスとか、ライフイズビューティフルとか、リトルダンサーなんかの、単館から火がついて全国に波及していった成功例があるからか、上映する場所は限られてるけど内容はすばらしいなんてイメージが出来上がっちゃってると思うんだけど、実際、力入れてないのがばればれの映画も結構あるだよ。

ま、そういうの観た場合、別の意味で得した気分になるけどね。

それはともかく、今まで観たもので、結構よかったのは、タイの映画なんだけど、「風の前奏曲」

内容的には、タイの伝統楽器ラナート(木琴の原型みたいな楽器かな?)の、伝説的奏者であるソーン師の生涯をドラマ化した、かなりまじめなものなんだけど、とにかく圧巻なのが、若き日のソーンが、宮廷楽団のラナート奏者として、ライバルのクンイン師と演奏対決する場面。

観ていて鳥肌が立つくらいの迫力で、相当長い演奏シーンなんだけど、あっという間に感じられるほど、圧倒される映像と音。

それから、これが一番なんだけど、若き日のソーンを演じている、アヌチット・サパンポン。めちゃくちゃ美しい。
タイの俳優さんってあんまり知らないんだけど、彼は非常に色気があって、相当人気があるんじゃないかなー。
ちなみに、彼はもともと俳優ではなくて、ダンサーらしいんだけど・・・

行定勲監督の「春の雪」にも、タイから留学してきた王子様の役でちらりと出演してるけど、かっこよさでいったら、「風の・・・」のほうが数段上だべな。

郡山の映画館は、全国上映のものしかやらないので、少しマイナーな映画なら、福島の福島フォーラムまでえっちらおっちらいかねばならぬ。
でも、福島フォーラムは、映画好きのひとが観に来ているような気がして、観にいって気持ちがよいので、1時間かけて観にいく価値はあるのさ。
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