なんとなく観た映画の感想です。マイナーな映画が好きですが、そうじゃないものも好きです。たまに舞台やドラマの感想も。
<2006年8月 福島フォーラムにて観賞>
マイナー映画同好会4
昨日で夏休みも終わり。今日からちびっこどもはがっこーにれっつご・・・
福島って夏休み短くて、今年は8月25日から2学期がスタート。わしもガキンチョの頃、もうすでに2学期がはじまって何日も過ぎているのに、テレビでおねーさんが
「今からでも間に合う自由研究!」
とか、
「今日で夏休みもおわりですね」
とかって、にこやかにしゃべっているのをみて、関東中心の報道姿勢の不条理さに哀愁を感じたりしたものだけれど・・・
でも、まあなんにせよ、夏休みっていいよね。子供の頃は真っ黒になって遊ばなきゃ。子供時代に遊んだ記憶って、大人になったときにすごく大事なものになるし。
大人になっちゃうと休暇をとるのも一苦労・・・
ということで、今日の映画。
「大いなる休暇」
カナダの映画。
カナダ・ケベック州・サントマリ・ラモデルヌ島は、かつて漁業が盛んだったが、今はさびれ、島民は生活保護にたよって生きている。
そんな島民にビッグニュース!
島に大きな工場誘致の話が舞い込んだのだ。しかし、それには条件があって、島に常駐する医者がいないといけないという。
島には医者はいない。
なんとか医者を島に呼ぼうとしているところに、なんやかんやあって、青年医師ルイスが休暇をとって島にやって来る。
ルイスに島を気に入ってもらって、定住してもらおうという、島民一丸となっての、うそで固めた理想の島大作戦が始まった・・・
大作戦っていったって、例えば、魚釣りにいけば、水の中にもぐった島民が、大きな魚をルイスの釣り針に引っ掛け、大物が釣れたとよろこばせたり、クリケット好きのルイスのために、見たこともない、ルールも知らないクリケットの、にわかチームをつくって、試合を「遠くから」みせたり(近いとばれるからね。ところであのスポーツはおもしろいのかね?おもしろそうにみえんかったけれど・・・)
ほんとに、努力の割にはやってることはせこくて小さくて、おっさんたちがやたら必死になって頑張ってる姿が笑いを誘うの。
ルイスだって、ちょっと変だって気付いてもいいのに、妙に勘が鈍くてお人よしで。(だって、毎日お金を偶然拾うなんてありえないっしょ???)
努力の甲斐あって、ルイスも島を気に入り、(きれいなおねーちゃんエヴを気に入ったというか)定住しようかという気になっている頃、陣頭指揮をとっていた島民、ジェルマンの心にある変化が。
このままうそをつき続けてどうなるのか。
うそとわかったらルイスは去ってしまうだろう。
だが、うそをつき続けるわけにはいかない。ルイスの善良な人柄に、島民の良心がいたみだす。
自らがはじめたうそのストーリーは、終結させることで大きな傷を残してしまう可能性があるのだ。
小さな島の苦悩というか、にっちもさっちもいかなくなっている、貧しい島の事情が垣間見られる映画だなと思った。
あんなにきれいな島だから、観光地化すれば相当人気スポットになるだろうに、と、無責任に思うのだけれど、実際過疎化が進んでいる小さな村の事情って日本と同じなのかな。
漁業が立ち行かなくなって、男たちは誇りを失い、どうやったら生活保護を多く受け取れるかの策略に必死になり、どんどん生きる希望を失っていく。
そんななかの工場建設話はまさに死活問題。
でも、それよりも、ルイスを島に定住させるために島民たちが作戦を練り、実行し、その結果に一喜一憂する姿に、実際の問題は、経済的なものよりも、生きる糧というか、生きる意味みたいなものが人には必要なんだなと気付かされる。
ただ、そんなに難しいことこねくりまわさなくても、素直に楽しく見れる作品。
島民の作戦にはらはらさせられながらも、温かいラストが想像できて、安心してみていられる。
こういっちゃうと陳腐な表現だけど、大いに笑って、少しほろっとくる、楽しい感動作。島の美しい風景もあって、なかなかグットな小品。
五つ星でやんす。
マイナー映画同好会4
昨日で夏休みも終わり。今日からちびっこどもはがっこーにれっつご・・・
福島って夏休み短くて、今年は8月25日から2学期がスタート。わしもガキンチョの頃、もうすでに2学期がはじまって何日も過ぎているのに、テレビでおねーさんが
「今からでも間に合う自由研究!」
とか、
「今日で夏休みもおわりですね」
とかって、にこやかにしゃべっているのをみて、関東中心の報道姿勢の不条理さに哀愁を感じたりしたものだけれど・・・
でも、まあなんにせよ、夏休みっていいよね。子供の頃は真っ黒になって遊ばなきゃ。子供時代に遊んだ記憶って、大人になったときにすごく大事なものになるし。
大人になっちゃうと休暇をとるのも一苦労・・・
ということで、今日の映画。
「大いなる休暇」
カナダの映画。
カナダ・ケベック州・サントマリ・ラモデルヌ島は、かつて漁業が盛んだったが、今はさびれ、島民は生活保護にたよって生きている。
そんな島民にビッグニュース!
島に大きな工場誘致の話が舞い込んだのだ。しかし、それには条件があって、島に常駐する医者がいないといけないという。
島には医者はいない。
なんとか医者を島に呼ぼうとしているところに、なんやかんやあって、青年医師ルイスが休暇をとって島にやって来る。
ルイスに島を気に入ってもらって、定住してもらおうという、島民一丸となっての、うそで固めた理想の島大作戦が始まった・・・
大作戦っていったって、例えば、魚釣りにいけば、水の中にもぐった島民が、大きな魚をルイスの釣り針に引っ掛け、大物が釣れたとよろこばせたり、クリケット好きのルイスのために、見たこともない、ルールも知らないクリケットの、にわかチームをつくって、試合を「遠くから」みせたり(近いとばれるからね。ところであのスポーツはおもしろいのかね?おもしろそうにみえんかったけれど・・・)
ほんとに、努力の割にはやってることはせこくて小さくて、おっさんたちがやたら必死になって頑張ってる姿が笑いを誘うの。
ルイスだって、ちょっと変だって気付いてもいいのに、妙に勘が鈍くてお人よしで。(だって、毎日お金を偶然拾うなんてありえないっしょ???)
努力の甲斐あって、ルイスも島を気に入り、(きれいなおねーちゃんエヴを気に入ったというか)定住しようかという気になっている頃、陣頭指揮をとっていた島民、ジェルマンの心にある変化が。
このままうそをつき続けてどうなるのか。
うそとわかったらルイスは去ってしまうだろう。
だが、うそをつき続けるわけにはいかない。ルイスの善良な人柄に、島民の良心がいたみだす。
自らがはじめたうそのストーリーは、終結させることで大きな傷を残してしまう可能性があるのだ。
小さな島の苦悩というか、にっちもさっちもいかなくなっている、貧しい島の事情が垣間見られる映画だなと思った。
あんなにきれいな島だから、観光地化すれば相当人気スポットになるだろうに、と、無責任に思うのだけれど、実際過疎化が進んでいる小さな村の事情って日本と同じなのかな。
漁業が立ち行かなくなって、男たちは誇りを失い、どうやったら生活保護を多く受け取れるかの策略に必死になり、どんどん生きる希望を失っていく。
そんななかの工場建設話はまさに死活問題。
でも、それよりも、ルイスを島に定住させるために島民たちが作戦を練り、実行し、その結果に一喜一憂する姿に、実際の問題は、経済的なものよりも、生きる糧というか、生きる意味みたいなものが人には必要なんだなと気付かされる。
ただ、そんなに難しいことこねくりまわさなくても、素直に楽しく見れる作品。
島民の作戦にはらはらさせられながらも、温かいラストが想像できて、安心してみていられる。
こういっちゃうと陳腐な表現だけど、大いに笑って、少しほろっとくる、楽しい感動作。島の美しい風景もあって、なかなかグットな小品。
五つ星でやんす。
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