<2007年3月 ビデオにて観賞>
マイナー映画同好会番外編
このまえ、久々にブラックジャック(←おお、チャンピオンコミックス!)を、1巻からずーーっと読みふけったのよ。
さすがに16巻あたりで休憩したけど。
子供の頃から好きだったブラックジャック。
大人になって、全巻大人買いしたときの充実感ったらないね。
かっこいーもん!
全体に漂う場末感、ブラックジャックのダークな雰囲気。
どこをとっても大人のかっこよさがにじみでてる・・・
ところで、最近ずーっと香川照之の出演作品を探しているおいら。
まさに、あった。
「ブラックジャック」(実写版)
ビデオ屋の、隅っこのほうに。
あるのは知ってたけど、どうしても借りる気になれなかったの。
だってさ、だいたいブラックジャックの実写版ってさ、イメージぶち壊しのことが多いんだもんな。
パッケージをみると。
主演:隆大介
すみません、存じ上げぬお名前。
その外見。
オールバックだし。
顔にキズはあるものの、ぜんぜんブラックジャックじゃなーい(否定形)
この前やっと、勇気をふりしぼって借りて、観てみた。
香川君は、ブラックジャックを慕う若き外科医の役。
大病院の不条理に悩みながらも、ブラックジャックに出会うことによって、医者としての本分に気付く。
原作のストーリーを何個か組み合わせて、2時間弱の作品に仕上がっている。
その出来は。。。
意外によかった。
ブラックジャックの外見こそ違うんだけど、それもまたありかなと思わせる雰囲気。
そもそも、原作そのままの髪型にすることに無理があって、実際にやったらまるで鬼太郎じゃん。
だから、実写で出来る範囲のデフォルメの最大限の外見を、違和感なく作り出したということなのかな、って思った。
ブラックジャックの雰囲気も、原作がかもし出しているダークさを踏襲。
も一ついえば、原作って、けっこうコミカルな部分もあって、いままでのアニメでもなんでも、その部分がぬけてたんだよねえ。
やたらとヒーローだったり、暗く熱い情熱みたいなさ。
でも、この作品には、そういったコミカルタッチな感じも含まれてて、かなりよかった。
ストーリー展開も、何個かのエピソードを無理なくつなげて、内容的にもかなり厚みをもたせてある。
原作をそのまま表してもいいものにはならないわけで、この作品は、その壁を見事に越えている。
ついでにいえば、香川君かなりめんごいし。
(つーか、それが一番大事)
あと2シリーズあるんだけど、香川君は出演していない。
借りようか、借りまいか。
悩むところ。
これがほんとにがっくりくる内容で、怒り狂ったのならきっと悩まなかっただろうな。
とゆーことは、けっこうよかったってことかな。
がちがちのブラックジャックファンにはどうかな?オススメしないかな。
でも、見る価値はありよ。手術シーンもリアルだし。
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